リノベーション事例

OZ House
回遊動線を取り入れた、子育てしやすい住まい

施工前

#Before

施工データ

#Data

施工地域 名古屋市守山区
築年数 23年
施工期間 3ヵ月間
金額 1,200万円
施工場所・
特徴
キッチン,浴室,洗面所,トイレ,洋室,玄関,ワークスペース

リフォームストーリー

#Reform Story

新しい家族が増え、賃貸の部屋では手狭になってきたので、家を探し始めたO様。
初めは駅の近くで戸建てとマンションの新築を探していたそうですが、新築戸建ては駅の近くだと土地の価格が高く、新築マンションでは間取りや部屋の広さに対して、納得のいくものがなかったそうです。
また、ご主人様は新築だと内装においても個性や特徴がなく、面白みがあまり感じられなかったとのこと。
奥様は「家事動線を一直線にしたい」「回遊できる間取りにしたい」「SNSで見た自分がしたい暮らしのイメージを叶えたい」といったお気持ちがあり、予算の中で希望の家に住むために、中古物件を購入してリノベーションをする検討もし始めました。

不動産屋では暮らし方や間取りの変更、リノベーションについて提案してくれるところが少なく、こだわりや要望を一緒になって考えながら作ってくれる会社を探されていたところ、マニカホームへお問い合わせくださいました。

プランニング

築23年ほどのマンションでいい物件があり、プランニングづくりをすることに。

全体の間取りは奥様が中心となって打合せをしました。
奥様のこだわりの「家事動線を一直線にしたい」「回遊できる間取りにしたい」「SNSで見た自分がしたい暮らしのイメージを叶えたい」といった点を購入した物件に落とし込むため、スケルトンリフォームの検討からスタートしました。

 

「家事動線を一直線にしたい」とのご要望を頂き、まずはお洗濯の動線を、洗濯機で洗い、浴室暖房で乾燥、そしてクローゼットへ収納するという流れを作りました。
次に「回遊できる間取りにしたい」ということでしたので、キッチン・リビング・寝室・クローゼット・洗面・浴室をクルリと1周出来るようにしました。
 
 
 
「SNSで見た、自分がしたい暮らしのイメージを叶えたい」というご希望があり、奥様がSNSで探した画像を元に商品選定を当方で行い、ご提案しました。

キッチン・パントリー

キッチン収納と空間のデザイン性にこだわりがあった奥様。
SNSに掲載されているおしゃれなキッチンの画像を一緒に見て、同じものを作る方法を打合せ時にご説明し、理想とする内容に近づけるための手段のご提案を行いました。
「キッチンの背面に収納が欲しい」「パントリー空間が欲しい。電子レンジやゴミ箱も置けるようにしたい」「壁自体にマグネットが貼れるようにしたい」など、様々なご要望がありました。

 

 

  
奥様のご要望を叶えるため、キッチンの位置を変えることになり、構造上床の高さを上げました。
背面収納を作る際に、その床の高さをカバーしながら、名古屋市でオーダー家具を制作されている「常盤家具製作所」さんと協力し、オリジナルのキッチン背面収納を作りました。
背面収納とあわせて、カップボードとキッチンの隣の家事スペースの棚も、常盤家具製作所さんに作ってもらいました。
  
パントリー空間を作るにあたり、収納棚には電子レンジなど重たい家電を置いても良いように、棚板を厚くすることで対応をしました。もちろんゴミ箱もスペースに収まるように、空間作りを行いました。
ご家族の予定や、保育園からの案内などを壁に貼りつけるため、サンゲツの内装下地材・サンマグネシタジを使いました。見た目は普通の壁ですが、直接マグネットが付けられます。
  

脱衣所・洗面室

 

 

 

脱衣所と洗面室を分けたいとのご要望がありましたが、スペースが取れないため、ロールスクリーンで仕切るご提案をしました。また収納力と使いやすさを重視され、洗面化粧台にはTOTOのオクターブを選ばれました。

 

洗面所の収納はIKEAのもので考えられているとのことでしたので、壁の中を補強し、収納が取り付けられるように施工しました。
 

 

リビング・ダイニング

LDKを考える中で、「広いLDK」「4畳ずつに分けた洋室2部屋」は、特にポイントとなるご要望でした。
当初、リビングの隣に寝室とクローゼットを配置し、子供部屋を9帖位の広さにしたいとO様は考えられていました。
しかし、マンション全体の広さをそれぞれ考え、寝室・洋室の部屋の広さ、子供部屋に置くベッドや机のサイズを確認し、限られたスペースの中で出来る限りLDKを広く取れるようにしました。
子供部屋を2部屋(4畳ずつ)にし、リビング横へ。そして寝室の広さを確保するためウォークインクローゼットの隣に作るご提案をしました。
また、壁掛けテレビをご希望され、付随する機器などは隠したいとのことでしたので、テレビの裏側に機器を収納するためのスペースを造作しました。

 

  
生活感があまり出ないようにスッキリとした空間にするため、帰宅した際にリビングにかばんを置く空間が欲しいとのご希望もありました。
キッチン横の空間に2段ほどの棚を作り、何か簡単な作業も出来る様にと、カウンターもあわせて作りました。この空間を上手く利用して、ルーターなどの配線関係を収納するようにしました。
この空間について、「ぱっと目につかないようにしたい。かつ、ただ壁で区切るのではなくおしゃれに見せたい」というお気持ちがあり、この部分は壁ではなく、本物の木を使い柱を3本立て、スリットのアクセス壁の様にしました。
イメージされた空間をより近い雰囲気にするため、フローリングは、朝日ウッドテックのライブナチュラル、ネダレス145を、リビングの扉にはYKKapのファミットGを選ばれました。
  
  
  
 

寝室・ウォークインクローゼット

回遊動線上、和室だった場所を寝室にし、ベットではなくマットレスを置けるような小上がりを部屋一面に作って欲しいとのご希望でした。

 

 

小上がりの下に出来るスペースには、ベット下収納引き出し(IKEA)がフラットに収まるようにしたいとのご要望もありました。
ベット下の引き出し部分のサイズを確認し、ぴったりと収まるようにしました。
寝室では携帯などが置ける用のスペースが欲しいとのお話もあり、壁を手前に出してニッチを作りました。

※下図は、打ち合わせの際に奥様がご用意くださった仕上がりイメージです。

 

 

ウォークインの収納は、最大限収納力を増やせるようにしました。
棚やパイプハンガーの位置、どこを可動棚にするかなどを奥様の手書きパースを元に施工し、奥に繋がる寝室への動線も考えました。
  

玄関・廊下・土間収納

玄関収納にヌックみたいな(腰掛けられる空間)場所が欲しいとのご要望もありました。
壁の中に埋め込んだように見えるシューズクロークとヌックを、メーカー品とオリジナル造作をあわせて作りました。
お子さんがまだ小さいこともあり、ベビーカーや外で遊ぶおもちゃをそのまま置ける空間として、土間収納を作ることに。
土間収納を広くとるために、元々洋室だった空間を半分土間収納にし、もう半分のスペースはご主人様の書斎にしました。        

 

書斎

テレワークが多くなった時期だったため、なるべくリビングから離れた場所に、書斎が欲しいとご主人様からご希望がありました。
「パソコンの作業をするため、広めのカウンターにしたい」とのご要望があり、カウンターのスペースをしっかり取りました。
また、より書斎の空間を良くするために
LAN配線の位置・照明・仕事中にお子さんが入らないように鍵を付けるなど細かい箇所もご主人様と一緒に決めて計画を進めていきました。
元々あった大きな窓は塞がずに間取りを考え、そのまま窓を残すことで、書斎に入る自然光の確保も出来るようにしました。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回は中古住宅をO様好みの住まいにリノベーションした施工事例のご紹介でした。

プランが決まるまでは、二転三転しお客様も悩まれるシーンが多かったように思います。
「こんな風にしたい」と「でも予算がまた上がってしまう・・・」のせめぎ合いの中で、やっと決まったプランも工事中に想定外の床の傾きが発覚して、再度プランの修正をするといったこともありました。
長い工事期間、全体を通して色々大変なこともありました。しかし工事が終わった時にはこれまでにないほど達成感があり、O様とともに納得のいくリフォームが出来たと感じました。だからこそ今回完成したO様のお住まいには特別思い入れがあります。

写真や文章では伝えきれていない細かいこだわりや工夫がまだまだありますので、興味があるお客様がいらっしゃいましたら、ぜひお尋ねください! 改めて詳しくご紹介させていただきます。