リノベーション事例
我が家別邸 匠の間
料亭風客間
リフォームストーリー
#Reform Story
3年前にLDKを弊社でリフォームされたT様邸。(参考:わが家~別邸~)
今回は洋室のリフォームをご依頼いただきました。
ご要望は、前回のLDKと同様に「友達と外でBBQをした後に、家の中で飲み直して過ごしたい」というものに加えて、「客間が欲しい」とのご要望もいただきました。
T様がイメージした空間は、高級感のある和モダン。「窓から庭を眺めながら、お酒を楽しめるようにしたい」とのこと。
そんなご友人とゆったりくつろげる空間をプランしてみました。
プランニング
今回のプランでは「おもてなし・別世界感」というキーワードを重視しました。
テイストを確認しながら打ち合わせを行い、最終的には約20枚のイメージパースを作成し、T様の納得のいく完成イメージに近づけていきました。
※ご提案した、イメージパースの一部をご紹介します。
和室
和室の部分では、全体のイメージに赤・金のカラーを配置し、アクセントに黒を取り入れることで高級感を演出しました。
壁に使用したクロス(サンゲツ:XSELECT)はつやのある仕上がりで、昼と夜で雰囲気がガラッと変わる効果もあります。
さらに、北面の壁にはアクセントとして大谷石を使用しました。
大谷石は和室から庭へ続く縁側にも取り入れ、統一感を出しています。
縁側は畳と同じ床の高さに設計し、和室の縁側とのつながりも意識したデザインとしました。
窓を完全に開放することで室内と室外をシームレスに繋げることができます。
屋内と屋外が一体となった快適な空間が生まれました。
和室のブラインドには、和紙のような柔らかい光が透過する面と、遮光性の高い面の2つが使えるプリーツスクリーンを採用。
T様の和室は客間として利用したり、ゆったりと過ごせる場として機能させるため、様々なシーンに対応できるように配慮しました。
板畳には、ナラの無垢材で表面に名栗(なぐり)加工が施された、興亜通商のフローリングをご提案しました。
名栗とは、角材や板にノミなどで独特な削り跡を残す日本古来の加工技術のことです。
この加工技術により、日光や照明の当たり方・反射の仕方によって異なる表情を楽しむことができます。
ナラの無垢材と名栗の加工を組み合わせることで、和室に温かみと風情を与えることが出来ました。
また、使い続けることで生まれる表情の変化も楽しめ、和室に多彩な雰囲気をもたらします。
落ち着いた世界観や世界観や無垢の表情を楽しむために、全体の明るさを確保しながらもまぶしさを感じにくくするため、照明計画ではグレア(まぶしさ)を抑えたダウンライトを主に使用しました。
窓に反射した室内を見ても、ダウンライトがまぶしく感じないようになっています。
エクステリア
和室と縁側の雰囲気に合わせて、見えるお庭にもこだわりました。
「普通のテラスでは面白くない」とのご意見があったので、縁側と土間部分にはタカショーのパティオムーヴを設置しました。
天井部分のルーバーが自分で調整可能なので、和室に入ってくる日光の調整や多少の雨なら防げます。急な雨でも安心してBBQを楽しむことが出来るようになりました。
スポットライトを用いて、特に目立つ樹木や庭の要素を重点的に照らし、植物の美しさや質感が引き立つように。
夜間でも和やかな雰囲気を演出し、お庭の景観にアクセントを加えました。和室の空間と調和しながら、お庭に奥行きをもたらしました。
玄関
玄関もドアを開けた瞬間に、まるで別世界に足を踏み入れたかのような印象を与えるために、ホテルのエントランスのような空間をご提案しました。
客間の和室へと続く空間なので、ここでも高級感を意識した内装にするために、つやのある600角サイズの大判のタイルを使用。このタイルを見つけるのには苦労しましたが、その努力が報われ、T様にも大変ご満足いただけました。
シューズボックスにはアイカのスマート収納を設置。フロートタイプのデザインでスッキリとした印象を与えると同時に、レザー調の面材を使用してタイルの重厚な雰囲気にアクセントを加えています。
まとめ
今回の工事も、T様こだわりの普通ではない特別な空間を演出することが出来ました。
これで普通の旅館では満足できなくなりますね。次はどんな工事をしましょうか。
一緒に楽しませていただき、本当に幸せです。再びご相談いただき、ありがとうございました。