リノベーション事例

大谷石のある家
料亭風玄関

施工前

#Before

施工データ

#Data

施工地域 日進市
築年数 25年
施工期間 2ヵ月間
金額 680万円
施工場所・
特徴
玄関,外壁,エクステリア

リフォームストーリー

#Reform Story

以前弊社へご依頼いただいたリフォーム(みんなのキッチン)にご満足いただけたことがきっかけで、今回ふたたびH様から「駐車場のリノベーションもお願いできないか?」とご相談を頂きました。
駐車場のリノベーション、まさに私の好きな工事です。
今回は歴史的建造物にも使われている大谷石(おおやいし)に似たタイルを使った、料亭風玄関の事例をご紹介します。


プランニング

2つの道路に挟まれた敷地に建っているH様のお住まい。
・現状一方向からしか出入りできない駐車場の造りを変え、二方向から車を入れられるようにしたい。また、車を入れやすくしたい
・車に乗り降りする際に、雨に濡れないように屋根が欲しい
・玄関まわりを高級感のある空間に変えたい
とのご要望を頂きました。

 

ファサード

ファサードとは、建物のイメージを印象付ける正面デザインのこと。
ご自宅の雰囲気に合わせて和モダンテイストに仕上げるため、メインの門柱を塗り壁に、サイドの柱は木目の縦格子に、植栽のまわりには割栗石(わりぐりいし)を使用しました。
表札にもこだわり、料亭の入り口のようなデザインのものを選びました。

 

 

駐車場は車を入れやすくするために、駐車場を囲っていた門柱・フェンス・アプローチ部分を削り、門柱まわり・アプローチ・駐車場・カーポートをそれぞれ新設しました。

 

 

 


玄関まわり

玄関扉も一部壊れており「せっかくなので取り変えましょう」と話が盛り上がり、計画に入れさせて頂きました。
H様は旅行が趣味で、以前泊まった高級旅館のエントランスに大谷石が使われていたのがとても印象的だったそうです。
「ぜひ我が家にも大谷石を」となり、「料亭風玄関」というテーマが決まりました。
本物の大谷石は大変高価なため、LIXILの大谷石風タイルを採用しました。
実際に壁や床に貼ってみると、それはもう本物に限りなく近い大谷石の表情で、表面強度も保てていてとても高級感のある玄関まわりに仕上がりました。
また、玄関扉の両袖をあえて透明ガラスにしました。玄関の壁にも貼った大谷石が見えるようにしたことで奥行感が出ました。
玄関入口横にスタイリッシュな水栓柱と手すりを取り付けました。
壁と床に使った大谷石と黒いフレームのアクセントが、より一層玄関まわりの和モダンな雰囲気を引き立てています。

ガレージ・駐車場

玄関アプローチから駐車場まで覆うような屋根を取り付けるため、カーポートではなく折半ガレージを設置することとなりました。
折半ガレージのデメリットとしては、玄関まわりに光が入りにくくなってしまいます。そこで折半ガレージの板の一部に透明な板を使用し、採光出来るようにしました。
また、折半ガレージのメリットはガレージの上にバルコニーを設置できることです。
設置したバルコニーは物干しスペースとして使えるだけでなく、ベランピングを楽しめるなど価値のある空間を作ることが出来ました。

 

 

駐車場の土間に新しくコンクリートを打ち、ひび割れ誘発目地部分には和モダンにぴったりの砂利を敷き、乗り上げ部分にはピンコロ石を敷き詰めて全体の雰囲気を引き締めました。
駐輪場にもバイクを置くため、その部分までコンクリートを延長しました。

バルコニー

もともとバルコニーが西側にあった為、洗濯物の乾きが悪かったそうです。
折半ガレージの上にバルコニーを新設したことで、南東向きで日当たりの良い物干しスペースが出来ました。

バルコニーは場所を変えたことで、物干しスペースとして使うほかに植栽を置けるほどのゆとりが生まれました。
そして2階の外壁部分に勝手口を取り付けたことで、出入りしやすくなりました。

 

 


ライティング・植栽

特に今回力を入れたのが照明計画です。外構は照明によって大きく雰囲気が変わります。

 

駐車場の灯りは上から照らすのではなく足元灯を付け、植栽を下から照らすことにより圧倒的な高級感を演出することが出来ました。
門柱の横には常緑樹のフェイジョアを植えて、ライトアップ出来るように。年数が経つにつれ表情の変化を楽しめる外構になりました。
玄関扉横にはこだわりのガラス照明を取り付け、より大谷石の表情に変化が出るようにしました。

まとめ

「料亭の入口や高級旅館の離れみたいですね」と夜の撮影の際、スタッフ一同ずっと眺めておりました。
ライティングにより夜は一層特別な空間となり、最高級の外構リフォームが出来たかと思います。
住宅街の中に一軒だけ、料亭風の玄関が出来上がりました。